小学校のとき読んでいた本の数は一ヶ月110冊とか平気でした。子供の頃から菊池秀行氏[母が大好き]や、夢枕獏氏[母が好き]のそうそうたる作家さんたちの本を読んでいました。・・・あと、テレビは大体怪奇物。でも某探検隊は嫌いでした。あとは水木しげる氏の妖怪物を集めてたなあ。かなりかたよってますとも。ええ。
怪盗ルパンシリーズはポプラ社の物が好きでしたね。他の出版社だと、ルパンをあからさまに悪者扱いしてる。
母親ともめたことがあります。シャーロックホームズか、怪盗ルパンか。で。
母:ルパンは泥棒じゃないの
僕:シャーロックホームズは偏屈でしょ?大体女になんであんなに厳しいの。
ルパンは女の人に優しいもん
母:おんなたらしの泥棒なんて最低じゃない。ホームズはニヒルでかっこいいのっ
僕:モテるおとこは正義なんだって。ちょっとぐらい悪いところがあるほうがモテるの。
ホームズ偏屈なくせにタイプの女の人にだけ優しいじゃん
母:それがいいんだって。大体女たらしの男なんてろくでもないよっ
・・・小学生と30代前半の母親の会話。レベル低いよ。家の母は20才で僕を産んだので若いのです。母にとって僕の父親は
「かわいかった」
らしいのですが、祖母[母の方]と僕にとっては
「えーーーーーーーー????」
なんですよね。確かにじいちゃんは写真も晩年も男前ですが・・・。父親はカッコよくない。
母は僕と同じ目線でした。けんかしても親として怒ると言うより、同等。母にとって僕は子供という付属品ではなく、子供という他人だったんです。大体母の人生は波乱万丈なので、自分の人生で精一杯でしたが。
母の子への価値観は僕も受け継いでますね。僕の子供が転んでも、絶対に
「よちよち。どうしたのぅ?痛くないねー」
なんて声をかけたことがありません。だまって起き上がるのを待っています。
この世に生まれた以上、自分の足で歩いていかなければ誰も助けてくれはしない。歩くのは自分の足で。自分のことは自分で。と教えたつもりなんですが、下の子は上の子に世話をしてもらうのを待っている・・・。
おかげで下の子は不器用です。要領はいいのですが。
僕の家系は祖母からずっと美形好きです。・・・母の場合は自称ですけど。←伴侶を始めて紹介した時、
「何であんたの旦那はホストなの?」
が第一声。帝王切開でナーバスになっている娘への第一声。・・・かあちゃんそりゃ無いぜ
家の娘達がどんな男の人を連れてくるのか楽しみではあります。
結局、どんなに嫌っても僕は母と同じなんですよねー。今はキライじゃないですよ。別に。
僕の育った家庭はみんなばらばらで、親子の情と言うものを教えてもらわなかったのでとってもドライ。結婚するときも事後報告。母親に伴侶を逢わせたのは長女が生まれるとき。父親に逢わせたのはそれよりさらに1年後。結婚式の必要性も感じなかったので、実に地味婚でした。・・・すぐに子どもができて、新婚生活は吹っ飛んだんですけどね。かえせ。僕の新婚生活。
まあ、知らない間に男作って関東に出て行って、知らない男と結婚した。と言う僕のようになるなよ。娘達よ。笑。
関東[伴侶が水戸にいた]に引っ越すのに荷物を作っていた[ダンボール二つ]僕に母親が言った言葉。
「どの男と関東に行くの?」
・・・止めろよ。と僕の知り合い全員に突っ込まれてました。笑。どの男って・・・。そりゃ当時は色々いましたけど、ちゃんとお別れは言ったんですよ。・・・言ってないのもいるけど。
まったく世間の物差しで計れないかあちゃんです。まあ個人的には偉いなあと思います。苦労耐えないし、父親ロクな男じゃないし。まあ・・・あの母親じゃないと、僕みたいな変わり者は産まれないと思いますけどね。
でもね。おかあちゃん。
「なんであんたは男じゃないの。」
子供の時から聞かされたこの言葉。
「じゃあ何で男に産んでくれなかったの」
と僕は言いたい。父親の精子が男の子遺伝子を持って受精してくれなかったのはわかるんだけどさ。
僕だって男に生まれたかったよ~
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